戦術

8人制サッカーのフォーメーション

投稿日:2018年4月16日 更新日:

8人制サッカーとは?

現在、U-12におけるJFA主催の大会は、育成の観点で8人制となっています。

大きな理由は以下の通りです。

ボールタッチ回数が多い
→技術力の向上

プレー回数が増える
→判断の回数が増える

11人制よりも観るものが減る
→判断が明確になる

どのポジションでも攻守に関わり続けられる
→サッカーの全体像を理解、関わることの習慣づけ

ゴール前の攻防が増える
→日本の課題である得点力向上・守備力向上

※よければ過去記事「8人制サッカーを考える」も参照願います

そこで8人制の基本的フォーメーションについて幾つかご紹介します。



3-3-1

最も多くのチームがこのフォーメーションを採用しているのではないでしょうか。

 

特徴

メリットはバランスがとりやすく守備人数もしっかり確保できて、攻撃も中央、サイドどこからでも攻撃がしやすいところです。数的優位、2対1を作りやすいですね。

デメリットはフォワードの選手が孤立しやすいところでしょうか。相手からしっかりマークされてボールが入っても出しどころがなくなる場面を良く見ます。

センターバックやトップ下にボールがキープできて展開力に長けた選手がいるチームや全体的に技術がしっかりとしたパスワークが出来るチームには向いているフォーメーションと言えます。



3-2-2

3-3-1に比べて攻撃的なフォーメーションですね。

 

特徴

メリットは最終ラインに3人を配置しディフェンスの人数を確保しつつ、前線からも守備が出来、攻撃面でも全線に基点を作りやすく、より相手陣内でプレーが出来るところです。

デメリットは中盤で数的優位を作られやすいのとサイドを基点にされやすいところでしょう。

このフォーメーションは何と言っても運動量がキーを握ります。特にサイドバックの選手には中盤、最終ラインと上下する豊富な運動量が求められますので、サイドバックにスタミナの豊富な選手や縦の突破に自信のある選手を配置できるチームには適しているでしょう。



2-4-1

ポゼッションを主体とするフォーメーションです。

 

特徴

メリットは中盤でボールを繋ぎやすく、ピッチを広く使って相手を走らせボールポゼッション率をあげられるところです。中盤はフラットに4人並べたり、ダイヤモンド型にしたり変化させることもできます。

デメリットは中盤の裏のスペース、特にサイドのスペースを狙われやすくそこから得点を奪われやすくなることです。

このフォーメーションは各選手に高い技術力が求められます。特に中盤、最終ラインではどこでボールを失っても大ピンチになるからです。止める、蹴るがしっかり出来るチームでパスワークに自信のあるチームには良いですね。



2-3-2

日本サッカー協会が推奨するフォーメーション。お互いがこのフォーーメーションで戦うことによって1対1の局面を多く作り、個を育成しようという狙いがあるようです。

 

特徴

メリットはツートップを使ってショートパスやサイドも使う攻撃が出来ることと、守備の面では前線から守備をして相手陣地でボールを奪いやすくなることです。

デメリットは2-4-2同様に中盤の裏のスペースを使われやすいのと、カウンターを受けるとたちまちピンチになってしまうことです。

守備も攻撃も両方に頑張れる選手、切り替えの速さも訓練されたチームに向いているフォーメーションではないでしょうか。



まとめ

4つの代表的なフォーメーションを紹介しました。他にも上記4つを応用した形がいくつかあります。

チームよってどのフォーメーションを選択するかは選手の特徴を生かせる配置にするのがベストだと思いますが、出来れば様々なフォーメーションを経験してもらいたいですね。

同じポジションでもフォーメーションによって役割や動きが変わることで、対応力思考力を鍛えることにもつながります。

是非、指導者の方にもお願いしたいものです。

 

頑張ろう!Futuro futbolista!!

 

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